核ごみ調査 対馬・美津島の漁協が反対請願 市議会提出へ 長崎県

 原発から出る高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分場選定に向けた文献調査を巡り、長崎県対馬市の美津島町西海漁協は13日、調査応募に反対する請願書を市議会に提出した。
 最終処分場の安全性や、風評被害を懸念する内容。同漁協の阿比留和秀組合長は「風評被害でクロマグロ養殖などの生産者はダメージを受ける。将来世代のために対馬の海を守っていきたい」と話した。
 文献調査は3段階ある選定の第1段階で、受け入れの議論を求める市商工会や、反対の市民団体など計11団体が既に計8件の請願書を提出している。建設系団体などは雇用創出や地域活性化につながるとして調査応募を求めており、20日開会の定例市議会での議論が注目されている。

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