富士登山の“入山規制” 静岡県側でも検討広がる コロナ禍越え「弾丸登山」など懸念

富士山の登山シーズンが7月から始まります。新型コロナの規制が解除され、登山者の増加が見込まれることから、静岡県内でも入山規制を検討する動きがみられています。

富士山では、山梨県側の登山道が7月1日から、静岡県側の登山道が7月10日から開通し、山開きを迎える予定です。今シーズンはコロナ禍による制限がなくなったことで登山者の増加が見込まれ、十分な休憩をとらずに登る「弾丸登山」でけが人や病人が増えると懸念されています。

こうした状況を防ごうと、山梨県では6月12日、富士吉田市長などが山梨県庁を訪れ、富士山の夜間の入山者が一定数を超えるなど危険が察知された場合に一時的な入山規制を行うことなどを求めた要望書を手渡しました。

一方、静岡県内でも富士宮市や富士市、山小屋の運営者などが集まる協議会の中で、入山規制を検討するべきといった話があがっているということです。協議会の中では、山小屋の運営者が「2023年は、過去50年の中でも予約が一番多い」と述べ、県の職員に対して登山客を受け入れるにあたり対策を求めたということです。

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