栃木県さくら市は14日、マイナンバーカード普及策「マイナポイント第2弾」で1万5千円分のマイナポイントを誤って別人に付与する事案を確認したと発表した。
市によると昨年9月8日、市内在住の60代女性がマイナカードを持参し市役所に来庁。カードと健康保険証、公金受取口座のひも付けを行い、各7500ポイントの申請を行った。同月下旬、女性から「ポイントが付与されていない」と市に連絡があったが、この段階で市は未付与を解決できなかった。
今年5月、ポイント誤付与に関する総務省の調査が市にあり、市は改めて女性に聞き取りを行い、別人への付与事案と確認した。ポイントを付与した相手は不明という。
原因について市市民生活部の鈴木克芳(すずきかつよし)部長は「(申請時の)入力ミスやログアウト確認ミス、システム上のトラブルなどの可能性は考えられる」と説明。女性への対応については「国の原因究明と救済処置を待って対応したい」とした。