実力派の作品そろう 長崎県美術協会展が始まる 長崎市・県美術館

県内外で活躍する作家の作品が並ぶ県美術協会展=長崎市、県美術館

 長崎県内外で活躍する県美術協会会員らの作品を集めた第54回県美術協会展(長崎新聞社など後援)が14日、長崎市出島町の県美術館県民ギャラリーで始まった。絵画、彫刻など7部門の442点を、前後期に分けて展示する。
 会員の創作活動の促進などを目的に1970年から開催。同館ロビーで行われた開場式では馬場正邦会長が「1人でも多くの人に見ていただき、美術の素晴らしさに触れてもらいたい」とあいさつした。
 前期は18日まで、日本画、洋画、写真の223点を展示。個性あふれる絵画や、人物の表情や自然の瞬間美を切り取った写真など実力派の作品がそろった。「山手線ガード下」(洋画)を出品した井手猛さん(65)=西彼長与町岡郷=は「人工物が時間の経過と共に風化していく様子を表現したかった」と話した。
 後期は21~25日、同じ会場で彫刻、工芸、書、デザインの計219点を展示。佐世保会場は6月28日~7月2日、佐世保市島瀬町の島瀬美術センターで開き、協会役員と県北地区会員の作品を中心に紹介する。

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