バイデン大統領の折り鶴2羽 原爆資料館で保管 自らアメリカから持ち込み 広島サミットへ 一般公開も検討

5月のG7広島サミットで、アメリカのバイデン大統領が自ら持ち込んだ折り鶴2羽を、原爆資料館が保管しています。資料館は、一般公開するかどうか検討することにしています。

5月の広島サミットでは、各国首脳たちが原爆資料館を訪れ、芳名録に記帳しました。

見学の様子は非公開でしたが、記帳台には事前に日本側が用意した4羽の折り鶴のほかにも、バイデン大統領の手元に2羽の折り鶴が置かれていました。

2羽は、柄入りの折り紙で作られていて、外務省やアメリカ大使館によりますと、バイデン大統領自らがアメリカから持ち込んで、手元に置いたということです。

この際、バイデン大統領は、芳名録に「世界から核兵器を最終的に、永久になくせる日に向けて、共に進んでいきましょう」と記していました。

折り鶴2羽は、そのまま原爆資料館に寄贈され、保管されているということです。資料館は、折り鶴を持ち込んだ経緯など事実関係の確認を進め、まだ一般公開していない各国首脳たちの芳名録とあわせて折り鶴についても公開するかどうか検討したいとしています。

原爆資料館には、2016年に訪れたオバマ元大統領も自らが折った折り鶴4羽を寄贈していて、館内で一般公開されています。

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