名古屋グランパスは15日、試合中断についての報告を行った。
11日に豊田スタジアムで行われた明治安田生命J1リーグ第17節の名古屋グランパスvsアビスパ福岡の一戦。試合は2-1で名古屋が勝利していた。
しかし、試合終盤の名古屋のスローインのタイミングでアクシデントが発生。川俣秀主審が突然走り出し試合を止める事態に。なんと、スタンドで名古屋サポーターが体調を崩して倒れていたことが判明した。
川俣主審は名古屋のメディカルスタッフに声を掛け、すぐに処置をするように働きかける素晴らしい判断。名古屋GKランゲラックもスタンドにスタッフを送るためにサポート。試合はおよそ15分間中断。処置が終わり、試合が再開された中、ピッチ外にも目を配っていた主審の判断が光ったシーンだった。
名古屋はこの件について報告。救急搬送されたサポーターは無事に体調が回復したとのこと。ご家族からのコメントが届いたという。
ーーーーー
先日の試合中に家族が突然意識を失い倒れ救急車で搬送されましたが、意識を取り戻し日常の生活に戻りましたのでご報告させていただきます。
突然倒れた時には近くで観戦されていて素早く駆けつけていただき迅速な対応を行っていただいた医療従事の方々、運営スタッフ様に大変感謝申し上げます。処置の間に試合中断の決断をいだき人命を優先いただいた審判様、両チーム選手及びチーム関係者の皆さま、観戦中の方々に大変ご迷惑をかけことをお詫び申し上げますと共に感謝いたします。
また、後日ニュースで両チームのドクターの方々や選手にもご協力いただいたことを知り、大変感謝申し上げます。
搬送時に拍手で応援いだいた、グランパスサポーターさま、アビスパサポーターさまにも感謝申し上げます。
これまで大きな病気もなく突然のことで気が動転しましたが、スタジアムにいた皆さまのおかげで通常の生活に戻ることができ、引き続きサッカーが好きと言っています。本当に感謝申し上げます
ーーーーーー
無事に日常生活に戻ったことで、迅速な対応が功を奏することに。名古屋も改めて感謝を伝えている。
「クラブとしましても、当日、試合中断をご判断いただいた川俣主審をはじめ、マッチコミッショナーや審判団のみなさま、応急対応や救急搬送のサポートをいただいたお客さま、アビスパ福岡のスタッフ・選手のみなさま、そのほかスタジアムにいらっしゃったすべてのみなさまのご協力に心より感謝いたします」
「名古屋グランパスでは、今後も安心安全なスタジアム運営を心掛けてまいります」