京アニ事件の遺族が講演 被害者支援の大切さ訴え

 2019年7月の京都アニメーション放火殺人事件で犠牲となった渡辺美希子さん=当時(35)=の母達子さん(72)と兄勇さん(44)が15日、京都市内で講演し、犯罪被害者支援の大切さを訴えた。

 事件当日から体調に変化があったという達子さん。持病の耳鳴りが再発し、今も消えない。「ニュースで(京アニの)社屋を見ると、ものすごくしんどくなる」と声を震わせた。

 「子どもがいなくなることはここまでしんどいのかと思った。今も感情に変化はなく、ふと美希子を思い出す」とも語った。

 2人は事件後、地元の滋賀県警の被害者支援制度でカウンセリングを受けてきた。

© 一般社団法人共同通信社