【シンガポール】シーメンスが工場新設、投資額2億ユーロ[電機]

ドイツの総合電機大手シーメンスは15日、シンガポールにハイテク工場を新設すると発表した。投資額は約2億ユーロ(約306億円)。世界規模でハイテク工場、技術革新施設、教育センターを立ち上げる20億ユーロ規模の投資計画の一環となる。デジタル化、自動化、持続可能性における主導的な地位を強化するのが狙いだ。

新工場はシーメンス独自のデジタルツイン(現実世界のデータを使い、仮想空間上に同じ環境を再現する技術)やその他のハードウエアテクノロジーを活用して建設する。高度に自動化された製造プロセスを取り入れるとともにデジタル化の可能性も提示し、「接続性」の新標準にしたい考えだ。

先端製造やサプライチェーン(供給網)マネジメント、品質管理、財務などで400人余りの雇用の創出を見込んでいる。現在のシンガポールの従業員数は1,200人だ。

シーメンスの2022年度の売上高のうち、アジア・オーストラリア地域は世界全体の25%を占めた。同社はこの日、中国四川省成都市でもハイテク工場を新設する計画を公表。1億4,000万ユーロを投じる予定で、同じく400人の新規雇用創出を見込んでいる。

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