「通学用かばん」お披露目 来春の新入学児に支給 島原市

来春の新入学児童に無償支給されるモンベル社製の「通学用かばん」=島原市役所

 長崎県島原市の古川隆三郎市長は15日の定例記者会見で、来春の新入学児童に無償で支給する「通学用かばん」をお披露目した。アウトドアメーカー・モンベルの「わんパック」で、赤、青、茶の3色から選べる。対象家庭には既に色選択の希望を尋ねる通知を発送済みで、来年2月上旬までに届けられる予定。
 市教委などによると、公募型プロポーザル方式で3社が応募し、モンベル社が約595万円で落札。ナイロン素材で、重量は930グラム(幅25センチ、高さ35センチ、奥行き16.5センチ)。サイドポケットにレインカバーが内蔵されている。支給対象は380人(1個当たり約1万5千円)の見込み。財源は全額、同市へのふるさと納税を充てる。
 古川市長は「ランドセルの単価は平均5万~6万円と言われる。所得にかかわらず、子育て家庭の負担を軽くして、『子どもをもう1人』と思える環境づくりをしていきたい」と述べた。
 市教委によると、通学用かばんを使用するかどうかは自由。6月17~25日、市役所本庁舎と市有明庁舎で見本を展示する予定。


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