山形市総合スポーツセンター南東のサトイモ畑に、この時季恒例となった縦約100メートル、横約80メートルの巨大地上絵がお目見えした。今年は新型コロナウイルス禍からの復興などの願いを込めてヒンズー教の女神ラクシュミーが描かれた。
地上絵は、山形名物芋煮の主役を世界に発信しようと2017年から、サトイモ生産・加工の「さといもや さとう農園」(同市)が描いている。ラクシュミーは美や富、豊穣(ほうじょう)をつかさどる神。測量技術を駆使し、90アールの畑に畝とマルチシートでハスの花の上に乗り、手のひらから金貨があふれ出る様子などを表現した。
15日は5月上旬からの作業の仕上げとして、社員ら10人で600キロ余りの種芋を定植した。昨年もインドの神ガネーシャを描き、地上絵が縁となって現地で芋煮を振る舞うなどの交流が生まれた。同社の佐藤卓弥社長は「地域に活力を与えるとともに、国際交流の進展も期待したい」と話した。