やみつき!この涼感 県内300理容店、今年も冷やしシャンプー開始

この清涼感を待ってました―。本県ならではの冷やしシャンプーのサービスが今年もスタートした=東根市・理容トビカワ

 本県発祥「冷やしシャンプー」の今季サービスが15日、県内約300の理容店で始まった。夏の風物詩として期間限定で“涼”を届ける試みは20年目。今夏は観光関係者と連携したイベントを企画するなどして盛り上げる。

 メントール系のシャンプーを冷やして使うサービスで、県理容生活衛生同業組合講師会有志でつくる県冷やしシャンプー推進協議会(植松行雄代表)が2004年に始めた。現在はベトナムの理容室でも行われるなど、国内外で本県の冷やし文化が発信されている。

 04年当初から冷やしシャンプーを続ける理容トビカワ(東根市白水1丁目)の飛川和雄さん(75)は、「農作業を終えた地元の人、観光客など多くの“ファン”に支えられている」と話す。同店では使用直前まで氷で冷やしたシャンプーを用意。早速来店した市内の早坂孝さん(69)は「この清涼感はやみつきになる」と満喫していた。

 今年は9月16日まで。山形市の山形まるごと館紅の蔵では7月10日に無料体験会がある。JR山形駅近くのホテルでは同シャンプーを配布する宿泊プランを設けるなどしており、植松代表は「関係者と連携し、冷やし文化で周囲を元気にしたい」と話している。

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