保護猫GCF、はや満額 南陽市、2年目の避妊・去勢手術費用支援

南陽市で保護された猫。同市は飼い主のいない猫に避妊や去勢手術を行う市民や団体を支援し、人と猫が共生できるまちづくりを目指す

 南陽市内で飼い主がいない猫に避妊や去勢手術を行う市民や団体への支援費用を募る同市のガバメントクラウドファンディング(GCF)が、募集終了を前に、目標の100万円を達成した。18日には、保護猫の譲渡会を同市役所北側駐車場で開き、人間も猫も安心して生活できる社会の構築を目指す。

 寄付はふるさと納税ポータルサイト「ふるさとチョイス」ガバメントクラウドファンディングで今年4月3日から、プロジェクト名「無益な繁殖を減らしたい!人と猫が幸せに暮らせるまちづくりを目指して」として募り始めた。昨年度に続いての募集だが、2022年度は3千円や5千円など小口寄付が目立ったが、今回は10万円などの大口も多かった。達成は6月7日。

 手術費用の支援は、避妊や去勢手術で繁殖を抑えることで猫の数を減らす狙いがある。市市民課は「年度当初に開始したため、希望者の目につきやすかったことも要因」としている。寄付は引き続き、7月2日まで受け付ける。

 集まった資金は市民や団体への補助金として使われる。雌猫の避妊手術で1万1千円(同市調べの代金相場は2万5千円前後)、雄猫の去勢手術で5千円(同1万5千円前後)を補助する。昨年度は結果的に101万3千円が集まり、全額を活用して計58匹の避妊や去勢手術を行った。

18日に譲渡会  保護猫の譲渡会では18日午後2~5時の開催で、子猫25匹を含む約30匹の譲渡を目指す。問い合わせは市市民課環境係0238(40)8256。

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