気軽に「ひと涼み」を 宇都宮市が熱中症避難所開設 救急搬送増の梅雨に前倒し

熱中症避難所の目印となる表示

 【宇都宮】市は15日、市役所や各地区市民センターなど市の施設に「熱中症避難所」を開設した。熱中症の救急搬送者が増加する梅雨の時季に合わせ、例年より1カ月、開設を早めた。飲食店やコンビニなど民間施設にも避難所設置の協力を要請している。

 同避難所は、外出中に熱中症などで体調不良を感じた市民が気軽に「ひと涼み」できる休憩所で、2011年度に設置を始めた。例年は熱中症予防月間が始まる7月に開設しており、1カ月早めるのは4年ぶり。

 開設したのは、保健所や地域コミュニティセンター、図書館など96施設で、出入り口に「熱中症避難所」と記載されたA4サイズのポスターを掲示している。市は、宇都宮市薬剤師会会員の薬局や、生活衛生同業組合の理容室や美容室、飲食店、コンビニなど約千施設にも協力を要請しており、順次開設する。

 設置は9月30日まで。市保健所総務課の担当者は「梅雨の時季は湿度が高く、暑さに体が慣れず体調を崩しやすい。外出時には避難所を利用し、体調維持に努めてほしい」と呼びかけている。

市保健所に熱中症避難所の表示を掲示する職員

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