スペインがイタリアとの激闘を制し決勝へ|ネーションズリーグ

写真:値千金の決勝ゴールを決めたホセル ©Getty Images

6月15日、UEFAネーションズリーグ準決勝のスペイン vs イタリアの一戦がオランダのFCトゥエンテ・スタディオンで行われた。

先制ゴールが生まれたのは開始わずか3分。イタリアのGKジャンルイジ・ドンナルンマからDFへのパスが弱くなったところにガビがプレッシャーをかけ、ボールを奪ったジェレミ・ピノが自ら右足で流し込んでスペインが先制した。

イタリアもすかさず反撃。10分にジョルジーニョが前線に送った浮き球のパスに合わせたニコロ・ザニオーロがダイレクトシュートを放つと、これがロミン・ル・ノルマンの右手に当たりPKを獲得する。キックはチーロ・インモービレが冷静に沈め、11分に同点に追いついた。

さらには21分、ジョルジーニョのロングレンジのスルーパスにダヴィデ・フラッテージが抜け出し、GKウナイ・シモンの股を抜く技ありのシュートを決めてイタリアが逆転に成功したかに思われたが、VARのチェックを経てオフサイドの判定となる。

その後は両チームともにシュートの場面を作ったもののスコアは動かず、1-1で後半へと突入する。

後半開始早々の48分にはスペインがビッグチャンス。アタッキングサードで横パスを繋ぎ、マルコ・アセンシオの浮き球のクロスに走り込んだミケル・メリーノが左足で合わせるが、ドンナルンマがブロック。こぼれ球を収めたアルバロ・モラタが反転しながらシュートを放ったが、これはわずかに外れた。

さらに52分、ジョルディ・アルバのFKのボールをドンナルンマが弾き、こぼれ球に反応したロドリがワントラップからのシュートを放ったが、ゴールのわずか上へと外れていった。

対するイタリアも63分、左サイドから攻撃を仕掛け、ザニオーロのクロスに対してニアサイドに走り込んだフラッテージが左足で合わせるが、ウナイ・シモンがビッグセーブを見せた。

迎えた88分、スペインは相手陣内で細かくボールをつなぎ、J・アルバのクロスが相手に当たって跳ね返ったボールをロドリがミドルシュート。このボールも相手2人に当たったが、こぼれたところに詰めていたホセルが丁寧に流し込み、スペインが勝ち越しに成功する。

結局これが決勝点となり、スペインが2-1で激闘を制し、ネーションズリーグ2大会連続となる決勝進出を果たした。

スペインは6月18日、スタディオン・フェイエノールトで行われる決勝でクロアチアと対戦する。

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