工事中断の広島高速5号線トンネル 地表面の盛り上がり 公社が原因を説明

高速5号線(広島市の二葉山トンネル工事)で地表面が基準を超えて盛り上がり、工事が中断している問題で、広島高速道路公社が盛り上がった原因などを説明しました。

高速5号線の二葉山トンネル工事では去年12月、地表面の盛り上がりが、掘削工事を中断する基準の2.4ミリを0.1ミリ超え、工事が中断しました。

16日、開かれた専門家による委員会では、広島高速道路公社が地表面が盛り上がった原因などを説明。地盤沈下を防ぐため、掘削機で圧力を上げてトンネルを掘り進めたことによって地下水位が上昇し、地表面が盛り上がったという見方を示しました。

対策としては、圧力を下げて掘り進めることで隆起を抑えるとしています。

委員からは、「もっと早く隆起への対応ができなかったのか」といった意見が出され、公社側は地盤沈下のリスクを主眼に置いていたと説明しました。

高速5号線トンネル施工管理委員会 小山幸則 委員長
「自然相手なので、われわれが頭に描いたことが、そのまま行くことはあまりない。これは、いろんなトンネル工事で全てそう。ここでやるべきことはベストと思う案を一生懸命考えて、それをやってみると」

公社は今後、県や広島市と協議して対策を決め、地元への説明を踏まえたうえで工事の再開を目指すとしています。

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