5月、国が新たな「治水ダム」を建設する計画案を打ち出したことについて、広島県安芸太田町の 橋本博明 町長は、受け入れる方針を示しました。
記者会見する安芸太田町 橋本博明 町長
「(地元から)『断腸の思いで計画を受ける』という意見書を町としてちょうだいした。新規ダム建設の計画をぜひ国の方にも進めていただきたい」
国交省中国地方整備局は、洪水調節機能を高めるため、安芸太田町の太田川上流部に新たな治水ダムを建設する計画案を5月、公表しました。
建設地は、50年あまり前から候補地とされ、現在、24世帯42人が暮らす安芸太田町吉和郷地区周辺とみられています。
橋本町長は、地元の住民から「水害が多発する中で広島市など下流域の安全も考えると、断腸の思いで計画を受け入れる」という意見書を受け取ったことから、町としても受け入れを決めたと話しました。
今後も立ち退き補償や環境への影響を極力抑えるなど、地元住民の声を国に届けたいとしています。