G7広島サミットをきっかけに、食の魅力を発信です。地元の食材を全国や世界に広げようと、広島県が取り組みを始めました。
日本ホテルバーメンズ協会 中四国支部 小嶋修 支部長
「広島県産の酒類や食材を使うことで、広島の文化や歴史の融合を伝えることが一番の魅力だと思っている」
サミットをきっかけに県産物の販路や消費を拡大しようと、県は「おいしい!広島プロジェクト」として、自治体や企業など14の団体と新たな商品を開発する取り組みを始めました。
13日は、それぞれの団体が開発した商品を紹介しました。
「7月のトマトソース」
呉市の倉橋宿泊観光事業者協議会が作ったのは、「7月のトマトソース」です。倉橋町は、ブランド「お宝とまと」の生産地です。ところが毎年7月には、翌年生産に向けた土づくりのためにトマトの実も廃棄せざるを得ないのだといいます。
そこで、東京・代官山のシェフの協力のもと、廃棄されるはずのトマトからソースを作ることになりました。
倉橋宿泊観光事業者協議会 天本雅也 代表
「これを食べていただくことで、島の廃棄される食材がどんどん減っていくので、フードロスもおいしく解決できれば」
「のり天瀬戸内はっさく味」
尾道市のまるか食品が、人気商品の「イカ天瀬戸内れもん味」が発売10周年を迎えたことから、はっさく味のスナックの開発に踏み切ったといいます。因島産はっさくの皮を利用したことで、苦みのある大人な味わいのおつまみスナックに仕上がっています。
まるか食品商品部 杉村智也 部長
「夢は『れもん味』を超えるような次のエースとして商品を育てたいと考えている」
広島県 玉井優子 副知事
「広島を知っていただいて、広島に来ていただいて、広島の食も含めていろんな消費をしていただいて、広島の生産が上がる。そういう大きな循環を作れたら」
県は、今後も2回に分けて事業者との商品開発を続けていきたいとしています。