解散風から一転、今国会での衆議院解散は見送られる中、6月16日、内閣不信任案が否決されました。ただ、静岡県内の与野党は「常在戦場」だとして衆院選に向けた動きを加速させる考えです。
<岸田総理>
Q.今国会で解散しないということでよろしいでしょうか?
「今国会での解散は考えていません」
総理の解散見送りの発言から一夜明けた16日、立憲民主党は内閣不信任案を提出しました。解散の大義になるとされた内閣不信任案は、即刻否決されました。
15日の急な解散風から事態は一転しました。
<自民党県連 増田享大幹事長>
「昨日来、急にいろいろな状況が飛び交ったが、総理総裁の決断なので尊重する」
自民党県連の増田幹事長は今回の解散風を受けて準備を進めたと話し、6月、1年近く空席だった5区の支部長が決まったことで衆院選に向けた体制が整ったとしています。
<自民党県連 増田享大幹事長>
「いつあってもおかしくないのが衆議院総選挙なので、常に万全の態勢を取り続けていくことに変わりはない」
一方、野党第1党の立憲民主党県連は…。
<立憲民主党県連 曳田卓幹事長>
「いろんな問題を抱える中で、ましてや衆議院選挙終わって2年も経ってないうちに解散はおかしな話、至極当然の結果」
立憲民主党県連は8選挙区のうち4選挙区で、いまだ候補者はいませんが、曳田幹事長はすべての選挙区に候補者を擁立する姿勢は変わらないと強調しました。
立憲に次いで野党第2党の日本維新の会県総支部は…。
<日本維新の会 県総支部 山下洸棋幹事長>
「常に常在戦場、しっかり選挙に備えるように党本部からも言われている。いつ解散があってもいいように準備していくだけ」
日本維新の会県総支部では7月、政治資金パーティーを開きながら、独自候補の擁立作業を加速させる方針です。