「人生の中でトップレベルですごいこと」“松潤が来た浜松”有形無形に 今なおインパクト

松本潤さんと有村架純さんが表紙を飾った浜松市の「広報はままつ」6月号が人気で、高値で転売されているというニュース。国民的スターは“スゴイ”と改めて思わせるものでした。この広報誌、そして2023年5月5日の「浜松まつり」最終日に松本さんが騎馬武者行列で登場したことは、さまざまなものを浜松に残したようです。改めて掘り下げます。

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広報はままつの6月号は32万部発行されました。表紙には、徳川家康が武田軍を追い込んだ「犀ヶ崖古戦場」で写真に収まるスターの2人。いつもと趣が違う表紙に市民は…。

<浜松市民>

「やっぱり表紙から入ってちょっと中見てみようかなという風に」

「いろんな方に手に取っていただけるんじゃないかというのはありますね」

広報はままつの6月号

松本潤さんたちが表紙を飾ったこともあり、転売サイトに出回るものはありましたが、今回の広報はままつ6月号には大きな狙いも込められていました。

<浜松市広聴広報課 中村守孝グループ長>

「騎馬武者をきっかけになんですが、浜松面白そうだから行ってみようかと。そういう所につながればいいかと思うので」

広報誌が呼び水となったからでしょうか。

<犀ヶ崖資料館 織田昌明館長>

「毎日毎日忙しくてもう」

浜松市中区にある犀ヶ崖古戦場です。2023年4月、松本さんたちが訪れ、写真を撮った場所です。その後、月平均1000人程度だった入場者数が5月はなんと約4600人。4倍以上に増えました。人気は続き、6月もすでに2000人以上が訪れています。このため施設では、ボランティアガイドを2人から4人に増やしました。

東京から来た松本潤さんのファンの女性です。広報はままつを手に入れようと浜松市役所を訪ねたそうですが…。

<東京から来た松本潤さんのファン>

「区役所行って広報を取ろうと思ったら『もうないです』っていう紙が書かれてまして、だからもう手に入らないねって」

広報はままつの表紙はゲットできませんでしたが、松本さんたちが写真を撮影した場所で、写真を撮る目的は達成できました。

<東京から来た松本潤さんのファン>

「殿活大成功です。ありがとうございます」

5月5日、68万人が訪れたという浜松まつりの騎馬武者行列。このイベントの一環として、浜松修学舎高校吹奏楽部の65人が演奏パレードに参加しました。

浜松市中区にある浜松修学舎中学・高校。吹奏楽部の練習にお邪魔しました。トランペットを担当する岡本莉央さんは、浜松まつりでとても“うれし過ぎる体験”をしました。

<岡本莉央さん(5月5日)>

「松潤に会えたことがうれしくて泣いちゃいました」

岡本さんは松本さんからの差し入れの特製弁当を受け取った後、感激のあまり涙があふれました。

<岡本莉央さん>

「お弁当をもらったときはうれしすぎてなんか頭の中が真っ白になったんですけど、本当に生きてるんだなって」

Q.生きてるって?

「(松本潤さんが)実際に存在してるんだなって自分の目で確かめることができてうれしかった」

岡本さんは松本さんから受け取った特製弁当の包みを自宅の部屋に大切に飾っています。いま松本さんとの出会いをこう振り返ります。

<岡本莉央さん>

「人生の中ではトップレベルですごいことだなと思います。人生のモチベーションになったので頑張って生きていこうと思います」

岡本さん以外の生徒も…。

<宇山咲菜さん>

「映像とかで何回も見たことあったんですけど、生で見ると本当にかっこよかった」

<伊藤梨亜奈さん>

「大人になっても友達とかに自慢したいなって思います」

<高山光希さん>

「有名人が来たことによって観客がたくさん来てくださってすごい緊張しましたし、いい経験になりました」

<立石幸己さん>

「テレビ画面で見ていてすごくカッコいいと思っていたし、実際に会ってカッコいいなって思いました。(自分も)将来スターになれたら」

松本さんと共に過ごした1日は、生徒たちに忘れられない思い出を残し、元気と夢も与えたようです。

松本さんと縁があった商品は、松本さんがポケットマネーでパレード参加者たちに差し入れた特製弁当などいくつかあります。そのうちオークラアクトシティホテル浜松にあるカフェが提供する「紫いものモンブラン」は松本さんのイメージカラーと同じ色ということで注目されました。この商品は1日10個前後しか作られないスイーツですが、昼前には売り切れてしまうこともある人気商品になりました。ホテルでは「浜松を愉しんでいただくきっかけになれば」と話しています。1人のスターの力でまちも人も動く。松本潤さんのパワーは本当に大きかったといえそうです。

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