岩手県南の6月24時間降水量、5地点で最大 倉庫倒壊、鉄道乱れ

土砂崩れで倒壊した倉庫=16日午後2時26分、奥州市水沢黒石町

 16日の岩手県内は寒気や気圧の谷の影響で大気の状態が不安定になり、県南を中心に大雨となった。24時間降水量は一関132.0ミリなど5地点で6月の観測史上最大を記録。奥州市では土砂崩れで倉庫が倒壊した。鉄道のダイヤも乱れた。

 同日昼ごろ、奥州市水沢黒石町、畜産業佐々木長治さん(74)方近くの山林が崩落。倉庫が倒壊した。近くの牛舎から牛約30頭を避難させた次男譲さん(41)は「メリメリと大きな音が聞こえ、倉庫が流されてきた」と振り返った。

 JR盛岡支社によると、東北線小牛田(宮城県美里町)-一ノ関駅間で25本が区間運休。同線一ノ関-盛岡駅間は4本、大船渡線は6本が運休するなどし、約3250人に影響した。

 三陸鉄道運行本部によると、リアス線は4本が運休、区間運休などで約700人に影響した。

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