棚田米ブランド化に着手 東彼川棚町と長崎総科大が連携協定

協定を締結した波戸町長(後列左から3人目)と黒川学長(同4人目)とブランド化に参加する中高生(前列)=川棚町役場

 長崎県東彼川棚町と長崎総合科学大(長崎市)は12日、それぞれの資源や人材を活用し、地域課題の解決や学術研究の充実を目指す包括連携協定を結んだ。第1弾として、町内の中高生と同大学生が協力し、地元産米のブランド化に着手する。
 「日本の棚田百選」に選ばれた木場郷の「日向(ひなた)の棚田」で作られる棚田米に焦点を当てる。同大と町立川棚中、県立川棚高の学生が現地で聞き取りなどのフィールドワークをし、来年2月までにアイデアをまとめる。次年度以降も継続し、若い世代の人材育成につなげたい考え。
 締結式は同町役場であり、波戸勇則町長と黒川不二雄学長が協定書を交わした。波戸町長は「行政にないアカデミックな視点で地域課題に対応するアイデアをいただけたら」、黒川学長は「ネットワークを駆使し、解決策を地域とともに創造して発展に貢献したい」と述べた。
 川棚町が大学と同様の協定を結ぶのは長崎国際大(佐世保市)に続き2例目。

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