思い出残す“待ち時間”が観光客に人気 平戸・春日集落の案内所

市が思い出づくりにと配備したインスタントカメラ=平戸市、春日集落の案内所「かたりな」

 世界文化遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産の一つ、長崎県平戸市の春日集落の案内所「かたりな」で、市が思い出づくりにと配備したインスタントカメラが観光客に人気だ。
 撮影した写真は展示コーナーに飾られ、「千葉から来ました」「お世話になりました」などと言葉が添えられている。集落や住民との一期一会を記念して写真を持ち帰ったり、交流サイト(SNS)で発信したりする人もいるという。
 集落には平戸にキリスト教が伝わった約470年前からの習俗や風景が残っており、写真が出来上がるまで数分の待ち時間はゆっくり流れるよう。企画した市職員は「春日はデジタルより、アナログが似合う」。

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