佐用のホルモン焼うどん、挑む「夏の陣」は三つどもえ 津山、鳥取と競う麺への愛 24、25日に決戦

「イベントで3地域の連携を深めたい」と意気込む(左から)佐用、鳥取、津山の面々=佐用町佐用

 兵庫県佐用町のご当地グルメ「ホルモン焼きうどん」を愛する地元有志が24、25日、鳥取市の気高町遊漁センターで開かれるイベント「ホルモン焼き麺対決! 鳥取夏の陣」に参戦する。つけだれで食べる佐用流と、鉄板で直接たれをからめて焼く岡山県・津山流、うどんの代わりに中華麺を使う鳥取流の3陣営が勝負。来場者が気に入った麺に投じる箸の総重量で、勝者が決まる。(真鍋 愛)

 畜産や精肉業が盛んだった佐用町では戦後間もなく、安価な牛肉のホルモンとうどんを鉄板で焼く「ホルモン焼きうどん」が定着。佐用ではみそだれとしょうゆだれ、ニンニクやユズの皮などを好みの分量で混ぜ、麺をつけて食べる方式が広く浸透している。

 一方、津山市の「津山ホルモンうどん」は鉄板で具材にみそやしょうゆベースのたれをからめながら、香ばしく焼き上げるのが特徴。鳥取市の「ホルモン焼きそば」はみそだれが主流で、昔ながらの店は佐用流、新しい店は津山流を採用する傾向があるという。

 昨年、飲食店主や地元住民らでつくる「佐用勢」と「津山勢」は両自治体で計3回、完売の早さを競う勝負を繰り広げ、軍配は2勝1敗で津山に上がった。今回は新たに鳥取の有志が加わり、三つどもえで「ご当地グルメ愛」を競うことになった。

 今月8日、3陣営の計10人が打ち合わせのため、佐用町に集まった。「佐用はたれを好みの濃さにできる」「津山は回転の早さが売り」「鳥取は(人気ドラマの)『孤独のグルメ』で取り上げられた」などと地元の麺を自慢しつつ、鉄板を囲んで佐用流のホルモン焼きうどんをつつき合った。

 イベントは両日とも午前10時~午後3時。投票は25日の同2時半まで。

 麺は全店1食600円。会場では、から揚げやドリンクなどの販売もある。実行委員会TEL0857.82.0733

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