高校生9人救急搬送 熱中症疑い 足利短大付属高

 16日午後3時20分ごろ、足利市本城3丁目、足利短大付属高の教諭から「複数の生徒が体調不良を訴えている」と119番があった。女子生徒11人が、熱中症が疑われる症状を訴え、9人が病院に搬送された。足利市消防本部によると、搬送時にはいずれも意識があったという。

 同校によると、同日午前9時半ごろから、同市西宮町の多目的施設グラウンドで、全校生徒約320人が参加してミニ体育祭を行っていた。クラス対抗の綱引きの最中、複数の生徒が手の震えや過呼吸などの症状を訴え、意識がもうろうとした生徒もいたという。

 11人のうち、2年生7人と1年生2人が搬送され、残りの2人は現場で手当てを受けた。

 気象庁のデータによると、同日の最高気温は佐野で31.2度の真夏日だった。同校は「熱中症にならないよう水分を取るように、注意喚起をしていた。今後は二度とこのようなことが起きないよう対策を取りたい」としている。

 

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