「最近髪のうねりが気になる…」40歳前後で髪のうねりが急に気になり出した方は多くいます。
今回は、加齢によって髪がうねる原因とうねり対策に有効な方法をプロに聞いてみました。
シャンプーの時に気をつけたほうが良いことや生活で意識したいことも解説するので、参考にして少しでもうねりを改善してくださいね。
年齢を重ねるにつれて髪がうねる原因とは?
年齢を重ねて髪がうねる原因は、大きく2つに分類されます。
一つは、地肌の毛穴がたるむことによって髪がうねるもの。もう一つは髪のダメージからくるものです。
髪がうねる仕組みを原因ごとにわかりやすく説明します。
地肌のたるみによるもの
加齢により地肌がたるみ、髪が引っ張られることでうねりが発生します。
通常は、毛穴に対して真っ直ぐに生えている髪の毛ですが、毛穴や肌がたるむことで、今まで真っ直ぐに生えていた髪の毛がうねってしまいます。
髪のダメージによるもの
もう一つの原因は、髪のダメージによってうねりが発生するものです。
髪にダメージが加わることで、髪の水分量が減ってしまいます。すると、髪がチリチリになる、うねりやすくなるなどの問題が発生します。また、髪が細くなるとダメージも出やすく、その結果うねりも目に見えやすくなります。
特に、耳から上の“ハチ”と呼ばれる部分はダメージによるうねりが出やすい部分です。
〈原因別〉髪のうねり対策
毎朝の忙しい時間に、うねりを解消するのは難しい方も多いはず。
ここでは、明日から実践できるセルフケアの方法を原因別にご紹介します。
〈ダメージ以外が原因の方〉縮毛矯正が手っ取り早い解決法
髪の毛の生え方が原因で髪がうねる方は、縮毛矯正が最も簡単かつダメージが少なくうねりを抑えられる方法です。
「毎日のホームケアで、うねりは直せないの?」と疑問に思う方も多いかと思うので、分かりやすく顔に置き換えて説明すると、縮毛矯正は“整形”、サロントリートメントは“エステ”、毎日のホームケアは“メイク”のイメージになります。
毎日のホームケアで、表面上のうねりは解消できても、根本的にうねりをなくせる訳ではありません。
髪の生え方を操作して真っ直ぐな髪の毛にしたい方は、縮毛矯正を行うことで髪の生え方を矯正できます。
縮毛矯正をするペースは、クセの強さに合わせて変えると良いでしょう。クセが強い方は3〜4ヶ月に1度のペースで縮毛矯正を行うのがおすすめ。フワッとうねる程度の方や様子を見たい方は半年から1年に1回のペースで縮毛矯正を行うと、扱いやすい髪の毛になります。
目安としては、髪の1/4にクセが出てきたら扱いにくいといわれています。髪の長さや毛量によっても異なるので、担当の美容師さんに相談すると自分に合ったアドバイスをもらえるでしょう。
〈ダメージが原因の方〉トリートメントによる保湿をする
髪のダメージが原因でうねる方は、保湿を意識して行うようにしてください。
保湿は、ミルクタイプのトリートメントの後に、オイルをつけるのがおすすめ。オイルは、髪に与えた水分を閉じ込める役割があります。
自宅でトリートメントをする際は、ブラッシングを忘れずに。ブラシは、目が荒すぎず、歯の数が多いパドルブラシがおすすめです。ブラッシングすることで、トリートメントの成分が髪全体に行き渡ります。
ダメージがひどい方は、サロンでのトリートメントがおすすめです。
〈うねりが気になる人向け〉商品の選び方を徹底解説
ドラッグストアで販売している低価格のヘアケア商品から、高価格帯のサロン専売品まで、ヘアケア商品は価格帯もさまざまで自分に合う商品を選ぶのが難しいもの。
ここでは、加齢による髪のうねりが気になる方向けの商品の選び方のコツをご紹介します。
完全オーガニックの商品は髪のうねりとの相性が悪い!?
“オーガニック”と聞くと、地肌や髪に良い影響を与えると思っている方も多いはず。しかし、髪のうねりとオーガニック商品の相性はあまりよくありません。
オーガニックのシャンプーを使うと、髪がギシギシしたことがある方もいるのではないでしょうか?
オーガニックのヘアケア商品は、まとまりのある髪にするための油分やシリコンを排除した商品が多いです。通常の製品で擬似的に与えていた油分がなくなることで、素の状態の髪に戻され、髪のパサつきを感じたり普段気になっていなかった髪のうねりが表面に出てきてしまったりします。
また、髪に残ったスタイリング剤も髪にはよくありません。毎日スタイリング剤をしっかりつけている方は特に、オーガニックの商品ではなく、ほどよく洗浄力の高いものを選ぶようにしてください。
自分の髪に合うものが分からない方はサロン専売品がおすすめ
自分の髪のうねりに対して、どんな商品が有効か分からない方は、サロン専売品がおすすめです。
サロン専売品は、美容室でも使われており、どんなお客様に対しても合うように作られた商品が多いためです。一部の悩みにピンポイントでアプローチするのではなく、幅広い悩みに対して効果が出るように作られているので、悩んだ時はサロン専売品から試してみると良いでしょう。
行きつけの美容室がある方は、自分の髪質を分かって施術をしてくれる美容師さんに相談すると良いヘアケア商品と出会えるかもしれません。
巷の意見より自分の髪と相性の良いものを選ぶ
髪質は十人十色。また、シャンプー、コンディショナー、アウトバスのヘアケア製品の組み合わせは膨大です。
他の人が良いとする商品でも、あなたの使っている他のヘアケア商品との相性は悪いことも。さまざまな商品を試し、自分の髪質や他の製品との相性が良いヘアケア製品を見つけてください。
取材協力・監修
Ash都立大学店
クリエイティブディレクター/店長 山下達也 美容師
縮毛矯正や髪質改善トリートメント指名率No.1。圧倒的な知識と技術で失敗しない縮毛矯正を提供。
関わるすべてのお客様を美髪にするスペシャリスト。傷んだ髪や縮毛矯正の失敗にお悩みの方はぜひご相談を。
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加齢による髪のうねりには2つの原因があります。自分の髪のうねりはどちらのタイプかを見極め、サラサラの髪の毛を目指しましょう。
(ハピママ*/ Nagi)