日差し浴びて歩き、洪水への備え学ぶ 「最上川200キロを歩く」第6週

強い日差しの中、最上川沿いを元気に歩く児童=天童市

 山形新聞、山形放送の8大事業の一つ「最上川200キロを歩く 小学生探検リレー」は第6週の17日、天童市津山小(戸村浩二校長)の5年生14人が簗瀬橋(寒河江市)-村山橋(寒河江・天童市)の区間で歩みを進めた。真夏のような日差しを浴びながら“母なる川”に親しみ、水害を防ぐ施設などを見学して日頃の備えの大切さを再確認した。

 同校で出発式を行い、国土交通省山形河川国道事務所の今野浩一流域治水課長が「さまざまな体験を通じて学びを深め、疑問に思ったことは何でも聞いて」、戸村校長は「皆さんと関わりの深い紅花の舟運にも使われた最上川を知り、今後の学習のきっかけにしてほしい」と呼び掛けた。

 柏倉紬さん(10)と佐藤琉聖君(10)が11週にわたり引き継ぐ「ビッグフラッグ」を掲げ、高橋謙太君(10)が「楽しく学び、最後まで元気に歩きたい」と決意表明した。

 晴れ渡る空の下、児童は北方にくっきりと見える月山をはじめ、古里の豊かな自然を体感しながら川沿いを歩いた。2020年7月の豪雨で使われた排水ポンプ車や排水機場を見学し、樋門の開閉操作を体験するなどして、水害から生活を守る仕組みを学んだ。最上川の水質も調査し、たくさんの生き物がすめるきれいな環境を保つことの大切さを心に刻んで、次回にバトンをつないだ。

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