やまがた紅王、ここが魅力 寒河江・知事や生産者、語り合う

吉村美栄子知事(右)らが、「やまがた紅王」の魅力を語ったトークショー=寒河江市・最上川ふるさと総合公園

 サクランボの大玉新品種「やまがた紅王」の本格デビューを記念したトークショーが17日、寒河江市の最上川ふるさと総合公園で開かれ、吉村美栄子知事や生産者らが新品種の魅力を語り合った。

 吉村知事をはじめ、やまがたさくらんぼファーム(天童市)の矢萩美智社長、中川果樹園(寒河江市)の中川由貴さん、農業生産法人柑香園(和歌山県)の児玉典男会長、フルーツコーディネーターの西田桂さん、県庄内総合支庁の石黒亮農林技監が登壇した。

 「やまがた紅王」の魅力に関し、児玉会長は「日持ちするのが最大の利点」と評価し、西田さんは「大きさが魅力で、幸せの塊のようなサクランボ。記憶にも味覚にも残る」と語った。開発に携わった石黒技監は「毎日、食味を確かめるために食べ続けるのは大変だった」とし、「初めて実を結んだ時から注目していた」と振り返った。

 矢萩さんと中川さんは、栽培管理について「まだ手探りの状態」とし、「効率的な作業が必要になる」「高品質・安定生産が大事で、収量を増やしていきたい」などと話した。吉村知事は「県民に誇りを持って『やまがた紅王』をPRしてもらい、評価向上につなげたい」と結んだ。

 観覧者先着100人に「やまがた紅王」が配られ、早速、味わっていた。同公園では、参加者がサクランボの帽子をかぶり、ピンポン球をお玉で運んでタイムを競うゲーム大会「BENI―1グランプリ」なども開かれた。

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