男子400障害・後藤と女子棒高・今井が頂点 陸上・東北高校選手権

〈男子400メートル障害決勝〉自己ベストを更新する51秒95で優勝した後藤理久(九里学園)=天童市・NDソフトスタジアム山形

 東北高校選手権は17日、各地で11競技を行い、県勢は天童市のNDソフトスタジアム山形で実施された陸上で、男子400メートル障害の後藤理久(九里学園)が51秒95で頂点に立ち、女子棒高跳びの今井颯希(山形商)が3メートル50で制した。女子三段跳びは菅野穂乃(同)が県高校記録と大会記録を更新する12メートル26で準優勝だった。

 ホッケー男子は置賜農が決勝リーグ2位で、全国高校総体の出場を決めた。テニス女子団体は寒河江が決勝で敗れ、準優勝だった。

後藤(九里学園)序盤から全開、危なげなく

 危なげない走りだった。400メートル障害の後藤理久(九里学園)が51秒95で頂点に立った。「走力を磨き、50秒台を出したい」。全国の舞台に向け、更なる高みを目指した。

 自己ベストを目標に予選から臨み、準決勝で更新して見せた。決勝は序盤から飛び出し、強気のレース展開。ハードル間を走る歩数が増えるなど、疲れも出たが自身を奮い立たせ、スパートした。終わってみれば、最後も自己新を更新し、トップでゴール。重圧から解放されたかのように雄たけびを上げた。

 昨夏の全国高校総体は準決勝で敗れた。頂点に立ったのは1学年上の紺野稜真(筑波大・同高出)だった。後藤は先輩を目標に「今年は自分が優勝し、表彰台からの景色を眺めたい」と意気込んだ。

今井(山形商)助走に手応え、高み目指す

 女子棒高跳びは今井颯希(山形商)が3メートル50で制した。優勝の余韻に浸ることなく「3メートル70をクリアしたい」と全国舞台を見据えた。

 3メートル20から試技に挑戦。コンディションは良く、3メートル50まではすべて1回目でクリアした。助走で十分スピードにも乗れていた。跳べる自信があっただけに、3メートル60で失敗が続き、弱気になった。「気持ちをもっと強く持たないといけない」と振り返った。

 昨夏の全国高校総体では同種目7位に入った。「踏み切りがうまくいけば空中動作も良くなる。全国大会までに磨きをかけ、上位を目指す」と語った。

〈女子棒高跳び決勝〉3メートル50で優勝した今井颯希(山形商)

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