全力!県境またぎ反復横跳び 鶴岡、新潟・村上で「世界大会」

鶴岡市、新潟県村上市の県境標前で反復横跳びする出場者

 鶴岡市鼠ケ関と新潟県村上市の県境標前で17日、「境目で反復横跳び世界大会」と題したイベントが開かれた。県境をまたぐ交流を再び盛んにしようと、NPO法人などが企画。出場者は「心の壁を壊せ」と気勢を上げ、体を動かした。

 「境目」で行う反復横跳びを通じ、コミュニケーションを生み出そうと、2022年に全国規模の「世界境目で反復横跳び協会」(冨樫シゲトモ会長)が発足した。背景には市町村合併などによる交流機会の減少があるという。各地で大会を開催するため、線幅や制限時間(30秒)、線をまたぐ際に地名を叫ぶこと、ポイント制とすることなど公式ルールを定めた。

 初回の舞台は鶴岡市のJR鼠ケ関駅から南に約300メートルの小路。道一本を挟んで隣県という“聖地”で、冨樫会長も在籍するNPO法人自然体験温海コーディネット(同市)が企画した。

 かつては合同の「県境祭り」が開催されており、開会式で鼠ケ関自治会の五十嵐伊都夫会長が「行政区画は違えども、助け合うことが重要。企画を機会に互いに仲良くしていきたい」とあいさつし、代表選手が「見えない壁、心の壁を打破するために全力で反復横跳びをする」と宣誓した。両県からエントリーした8~60歳の27人が、息を荒くしながら高得点を目指した。

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