S・ラモス、18年ぶりの古巣復帰に向け交渉へ

写真:古巣セビージャへの復帰に向けて交渉中のS・ラモス ©Getty Images

2022-23シーズン限りでパリ・サンジェルマンを退団し、去就が注目されている元スペイン代表DFセルヒオ・ラモス。サウジアラビアからの巨額オファーも届いているようだが、本人の意思は古巣への復帰に傾いているようだ。スペインのウェブメディア『ELGOLdigital.com』が報じている。

セルヒオ・ラモスに対してはサウジアラビアのアル・ヒラルが年俸5000万ユーロ(約77億7520万円)という破格のオファーを提示したとされている。しかし、彼の妻であるジャーナリストのピラール・ルビオさんがサウジアラビア行きに難色を示しているため、この話は立ち消えになりそうだという。

そして現在セルヒオ・ラモスが検討しているのが、彼の古巣であり、アカデミー時代を過ごしてプロデビューを飾ったクラブ、セビージャへの帰還である。セルヒオ・ラモスは17歳の時に同クラブでトップチームデビューを飾り、2シーズンを過ごした後にレアル・マドリードへとステップアップしていった。2021年夏にレアル・マドリードを退団した際にもセビージャ復帰の噂があったものの、この時はPSGを選んだ経緯がある。

セビージャでは先日、長年にわたってスポーツディレクター(SD)を務めたモンチ氏が退任し、アストンヴィラのSDに転職したため、現在は交渉の正式な窓口が不在の状況となっている。

モンチ氏の後任も決まっていない状態ではあるが、クラブ側はセルヒオ・ラモスとの交渉をすでにスタートさせており、ホセ・マリア・デル・ニド・カラスコ副社長がセルヒオ・ラモスとのコンタクトを続けているという。

カラスコ副社長は6月7日にホセ・ルイス・メンディリバル監督との契約を延長したことを明かしており、チームをヨーロッパリーグ制覇へと導いた同指揮官のもとで2023-24シーズンも戦うことになる。セルヒオ・ラモスをチームに加えるかどうかの最終的な可否はメンディリバル監督が下すことになるが、18年ぶりの古巣復帰は秒読み態勢に入っていると言えそうだ。

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