将棋の七冠を最年少で獲得した藤井聡太さん(20)が17日、柏市で行われた叡王戦記念イベントで、人工知能(AI)を使った将棋ソフト開発者で会社社長の山本一成さん(37)と対談した。藤井七冠は奨励会時代から将棋AIを活用しているとした上で「読みのトレーニングを中心に使っている。自分と一致しないときもあるが、納得できれば取り入れる」とAIの技術を高く評価した。
藤井七冠は、叡王戦の対局が行われた昨年5月にも同市北部の柏の葉を訪問。「近くの東大キャンパスを訪れ、自動運転のバスに乗った。イノベーションのある街と思った」と感想を語った。
日本将棋連盟主催の親子将棋教室にも飛び入りで参加。「将棋にはさまざまな駒があり、その魅力を引き出していくことが将棋の面白さ。ぜひ将棋を楽しんでほしい」と子どもたちに向けて話すと、大きな拍手が湧き起こった。