富山駅にミニ庭園、県産米PR 中央農高生(富山)、苗を材料に制作

ミニ庭園を完成させた生徒=JR富山駅

 JR富山駅の2階踊り場に18日、中央農業高校(富山市東福沢・大山)環境緑化コースの生徒が手がけたミニ庭園がお目見えした。テーマは「富山 竹取物語」で材料に竹や県産米の苗を使った。8月末まで展示し観光客らに楽しんでもらう。

 同校の生徒は本年度、季節ごとに庭園を駅に設けている。今回は第2弾で、24、25の両日、富山市で開かれる食育推進全国大会に合わせ、県外客に富山の米をアピールしようと考えた。

 2~3年生9人が2日間かけて仕上げた。庭園は竹から県産米が生まれる設定で、縦5.28メートル、横6.6メートルのブルーシートの上に砂利を敷き、同校敷地に自生する高さ最大約3メートルの竹や石を並べた。竹の一部をくりぬき、「てんたかく」「てんこもり」「富富富」の県産米3品種の幼苗を植えた。

 県が開発した優良無花粉スギ「立山 森の輝き」の苗や枝も並べ、リラックス効果のあるスギの香りが漂うようにした。2年の高橋和輝さんは「風情のある感じに仕上がった。富山の米を全国に知ってもらうきっかけになれば」と話した。

ミニ庭園を作る生徒
竹の一部をくりぬき、県産米の幼苗を植えた

© 株式会社北日本新聞社