氷見の希少生物・イタセンパラ大切に 地元の保護池で9家族観察

イタセンパラを観察する参加者=氷見市惣領

 富山県氷見市に生息する国天然記念物の淡水魚イタセンパラについて学ぶ親子教室が18日、同市惣領の保護池であり、市内の9家族計約30人が地元の希少な生き物に理解を深めた。

 生き物が暮らしやすい自然環境について考えてもらおうと、市が企画。市教育委員会の西尾正輝主査や、保護活動を補助するNPO法人Bioクラブのメンバーが講師を務め、イタセンパラの特徴を説明した。

 参加者はたも網を持って池に入り、イタセンパラの幼魚や成魚のほか、ミナミアカヒレタビラやヨシノボリといった魚を捕獲し、透明なケースに入れて観察した。9月には参加者が市内の万尾川で同様の活動に取り組む。

捕れた魚の種類を西尾主査(右)に聞く参加者
たも網を持って保護池に入る参加者

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