勇壮にこぎ比べ おしぐらんご4年ぶり復活/岡山・笠岡市【岡山・笠岡市】

源氏と平家に見立てた2隻の和船がこぎ比べをする岡山県笠岡市金浦地区の伝統行事・おしぐらんごが6月18日、4年ぶりに開催されました。
おしぐらんごは、源平合戦に由来するとされる和船のこぎ比べのことで、かつて漁師町として栄えた笠岡市金浦地区の伝統行事です。
参加したのは地元の小中学生から大学生、さらに保存会のメンバーらおよそ50人。1チーム6人で金浦湾に設けられたおよそ500メートルを2隻で争いました。
このおしぐらんご、元々は漁師が船こぎの腕を見せる場でしたが1961年、こぎ手不足などを理由に一度途絶え、その後、1987年に地元住民が保存会を立ち上げて復活させました。
しかし、新型コロナウイルスの影響で2020年から昨年まで3年連続で中止となっていました。
それだけに保存会や参加者の行事にかける思いはひとしおで、4年ぶりの開催に向け、参加者は4月下旬から毎週末、練習を重ねてきたそうで、勇壮な和船のこぎ比べに、駆け付けた人たちからも温かい声援が送られていました。

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