“安全な攻め”で7バーディ 畑岡奈紗にメジャー直前の収穫

最終日に7バーディを量産。畑岡奈紗は「67」で大会を締めた(撮影/亀山泰宏)

◇米国女子◇マイヤーLPGAクラシック for Simply Give 最終日(18日)◇ブライズフィールドCC(ミシガン州)◇6556yd(パー72)

バーディなしだった前日のうっぷんを晴らすように、畑岡奈紗は7バーディ(2ボギー)を量産して大会を終えた。セカンドを厄介なバンカーに入れた最終9番のボギーフィニッシュ、通算9アンダー32位の結果に悔しさをにじませながら「最終日に伸ばせたのは良かった」とうなずいた。

「ショットの内容としては、(前日と)そこまで大きく変わっていない」と話すように、スイングのメカニックやフィーリングによるものではないという好スコア。前日のラウンド後、自分の中では不満たっぷりだったショットを修正しようと居残った練習場で黒宮幹仁コーチから指摘された。「2日目までに比べてショットが悪かったんじゃなくて、攻め方がちょっとタイトすぎて、チャンスになりそうなものもならなかったんじゃないか」

ショットも良くなってきている(撮影/亀山泰宏)

ピンをアグレッシブに狙っていくのは米ツアー6勝を積み上げてきたスタイル。ただ、コーチとの直接のやり取りでグリーン上が改善した今週なら、ミドルパットを残しても十分チャンスになり得る。「パッティングが悪いときは、少しでも(ショットで)寄せてチャンスを作りたいという焦りみたいなものがあった。それが良くなってきた分、広い方から4、5mにつければ入るかなという感じでやったら、いいスコアにつながった」。後半2,3番の2連続バーディは、いずれもグリーンの真ん中に置くセーフティなプランで奪ったものだ。

メリハリを利かせたマネジメントはメジャーのハードセッティングでの戦いにもつながっていく部分。「いいところだけを持っていければ」と話す視線の先には、22日に開幕が迫った「KPMG全米女子プロ選手権」(ニュージャージー州バルタスロールGC)がある。(ミシガン州ベルモント/亀山泰宏)

ここから大目標のメジャーが続く(撮影/亀山泰宏)

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