新庄凧(たこ)フェスティバルが18日、新庄市のかむてん公園で開かれた。東北や首都圏のほか兵庫県などから訪れた愛好者、地元の家族連れら約100人がたこ揚げを楽しんだ。
江戸時代後期の新庄藩士、隠明寺勇象(おんみょうじゆうぞう)が作ったとされる「隠明寺凧」に親しんでもらおうと保存会が主催し、16回目。それぞれが持ち寄った、だるまや干支(えと)といった色鮮やかな浮世絵が描かれた作品、多くのたこを連ねた連凧(れんだこ)などが空を舞った。
新庄東高の生徒も授業の一環で参加し、同校2年栗田冬吾さん(16)は「隠明寺凧について学び、自分で作ったたこを揚げる楽しさを知ることができた」と話した。フィナーレに約10人がかりで「波兎(なみうさぎ)」が描かれた4畳の大きさがある江戸凧を揚げると、歓声が上がっていた。