残雪と緑、夏山輝く 朝日連峰安全祈願祭

雪渓が見られる大朝日岳(中央奥)と小朝日岳を一望できる鳥原山山頂=朝日町

 本格的な夏山シーズンを前に、朝日連峰夏山開き安全祈願祭が18日、朝日町の鳥原山(1430メートル)山頂付近にある朝日嶽神社で行われた。登山愛好家らが雄大な自然を満喫し、今シーズンの無事故を祈願した。

 登山者は前日や当日早朝に朝日鉱泉、古寺鉱泉などから入山し、3時間ほどかけて鳥原小屋を目指した。同町の白滝から入山するコースでは、緑に輝くブナ林の美しさや沢のせせらぎを楽しみながら、坂道を登った。山頂からは、雪渓が残る大朝日岳や小朝日岳が一望でき、登山者は眼下に広がる山並みを堪能した。

 横浜市から訪れた会社員吉岡直美さん(46)は「残雪の白と木々の緑のコントラストが素晴らしい」と感動した様子だった。安全祈願祭には約70人が出席した。

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