下野ひとがた32点 呉服店で29日まで展示 栃木

百人一首を題材にした下野ひとがた32点が並ぶ作品展

 【栃木】小山市の下野ひとがた家元代理神谷昌子(かみやまさこ)さんの作品展「下野ひとがた展」が29日まで、平柳町1丁目の呉服店「丸森」内ギャラリーで開かれている。

 県の伝統工芸品で小山市の無形文化財である「下野しぼり和紙」の技法で作られており、骨組みから髪の毛、指先など全て和紙や元結などを用いて制作している。見る人が自由に表情を想像できるよう、あえて目や口、鼻などを入れていないのが特徴だ。

 神谷さんは下野人形(ひとがた)を約20年前に習い始め、日本紙人形会の全国展に出品したり、県内外で展示会を開いたりしてきた。新型コロナウイルス禍以降の展示は今回が初めて。

 会場には百人一首から浮かんだ情景や、季節の花と着物姿の子どもたちを表現した約25センチ大の人形32点が並ぶ。神谷さんは「情景や表情を思い浮かべながら一つ一つじっくり見てほしい」と話している。午前10時~午後5時。

 (問)丸森0282.23.1057。

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