鳥インフル対策、農場を分割管理 一斉処分を回避、農水省

養鶏場の分割管理のイメージ

 農林水産省は19日、家畜衛生部会を開き、鳥インフルエンザの発生が相次いだことを受け、養鶏場を複数の管理区域に分けて運営する「分割管理」を盛り込んだ家畜伝染病に基づく指針の見直し方針を示した。感染が確認されると養鶏場の全てが殺処分の対象になるため、ブロックに分けて衛生管理をすることで、一斉処分を回避する狙い。

 分割管理は、防護柵などで敷地を区切り、車両や作業員の出入り口をそれぞれ設けて、消毒を実施。卵を集めるベルトなど機材を共用しないことを求める方向。

 農水省は家畜衛生部会から指針の見直しに関する答申を受けた後、8月下旬をめどに指針を改正するとともにマニュアルを作成する方針だ。

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