森保一監督率いる日本代表は20日午後6時55分、パナソニックスタジアム吹田でペルーと対戦する。
ペルーとの最後の対戦は2011年6月1日と12年ぶりの対戦となる。
ペルー代表の最新情報と危険な選手をピックアップした。
ペルー代表の最新情報
ペルー代表はFIFAランキング21位と20位の日本代表と順位上はほぼ互角の立ち位置にある。
これまでの対戦経験は5試合1勝2分2敗と負け越しており、直近の対戦は2011年6月1日に新潟・東北電力ビッグスワンスタジアムで行われ、0-0で引き分けた。
ペルー代表はワールドカップに5回出場しており、最高成績は1970年メキシコ大会のベスト8だ。
2022年カタール大会は南米予選で5位となり、大陸間プレーオフではオーストラリアとPK戦の末4-5で敗れて大会出場を逃してしまった。
それでも南米最強を決める2021年コパ・アメリカブラジル大会では4強進出を果たすなど、南米でも存在感を見せている。
今年に入ってからは韓国戦まで勝利をつかめていなかったが、韓国戦ではFWパオロ・ゲレーロが中央から左にラストパスを通してFWブライアン・レイナが左足で先制点を決めて1-0で白星をつかんだ。
個人技に特徴のある曲者が多く、縦に速いサッカーが持ち味であるため、劣勢でもカウンターからの一撃で形勢逆転はあり得る。
ペルー代表の危険な選手
日本にとって最も危険な選手は間違いなくFWジャンルカ・ラパドゥーラだろう。
韓国戦では欠場したが、17日から大阪で活動するチームへ合流して日本戦に出場する可能性が高い。
イタリア・トリノ出身でイタリア人の父とペルー人の母を持つラパドゥーラは、ユヴェントスの下部組織などでサッカーに励んだ。
プロ・ヴェルチェッリでキャリアを始めるも、4部相当のサンマリノで35試合24得点と活躍することもあったが、中々トップディビジョンでプレーするチャンスを得られなかった。
転機は2015-16シーズンに当時セリエBのペスカーラで40試合27得点と得点王を獲得。
昇格POでも4試合3得点を挙げてペスカラーラのセリエA復帰に大きく貢献した。
この実績が認められ翌シーズンにイタリアの名門ミランへ移籍した。
今季はセリエBのカリアリで36試合21得点5アシストと爆発。
昇格POでも5試合4得点と大活躍し、チームの1部復帰と自身2度目のセリエB得点王を勝ち取った。
意外性のあるボックスストライカー
2016年11月に2018年ワールドカップロシア大会ヨーロッパ予選に向けたイタリア代表に招集されるも、出場はできなかった。
2017年5月には若手主体のイタリア代表のBチームに招集されてサンマリノ代表と対戦し、ハットトリックを決めた。
だがこれ以降イタリア代表から招集される機会がなかったため、2020年10月30日に母親の母国であるペルー国籍を選択して、ペルー代表入りを果たした。
これまで26試合8得点と主力として活躍しており、相手を出し抜くオフザボールの動き、精度の高いシュート、守備の綻びを見逃さない戦術眼など、卓越したポジショニングと捕まえきれないフリーランを駆使してボックス内で勝負する。
また時折ファンタジスタと見間違えるような繊細なタッチとアイディアも見せるため、日本代表DFからすれば動きが読みづらい相手になるだろう。
この他、39歳の鉄人FWパオロ・ゲレーロやオランダの強豪フェイエノールトで存在感を見せている若手左サイドバックのマルコス・ロペスがいる。
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日本代表は2007年3月24日以来の勝利をペルーから挙げることができるのか。南米の曲者集団との一戦から目が離せない。