カネミ油症検診 7月13日から順次 五島、長崎の4会場

 カネミ油症被害者の健康状態を調べるため、全国油症治療研究班(事務局・九州大)の委託で長崎県が取り組む油症検診は7月13日から、五島市と長崎市の計4会場で順次実施される。新型コロナウイルスの影響で検診項目を縮小していたが、コロナ禍前に戻す。また同研究班が別に調査を進めている認定患者の子や孫ら「次世代」の人たちも検診の対象で、県は積極的な受診を呼びかけている。
 未認定患者の場合、検診結果は油症認定の可否を判断する材料となる。2020年度から密集を避けるため項目を減らし採血などのみ実施していたが今回、3年間中断していた歯科や皮膚科、眼科の診察、胸部レントゲンや心電図検査なども復活。19年度までの検診項目に戻す。長崎市の会場は、交通利便性の点から県庁に開設する。
 検診場所と受付日時は▽五島市玉之浦支所=7月13日午前9時~正午▽奈留離島開発総合センター=同14日午前9時~11時▽福江総合福祉保健センター=8月6日午前10時~午後1時▽県庁1階大会議室=9月13日午後1時~3時半。
 問い合わせは県生活衛生課(電095.895.2362)。

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