サウジ各クラブ代表団、交渉拠点はロンドンの高級ホテル

写真:アル・イテハドなど4つのクラブが興味を持っているというオーバメヤン ©Getty Images

今夏、サウジアラビアの様々なクラブが欧州のビッグネームにメガオファーを送り、同国のリーグに選手を迎え入れようとしている。

アルゼンチン代表FWリオネル・メッシはアル・ヒラルからのオファーを固辞してアメリカMLSのインテル・マイアミに移籍することを決断し、クロアチア代表MFルカ・モドリッチもアル・ナスルからの年俸2億ユーロ(約309億9150万円)、3年契約というオファーに断りを入れてレアル・マドリード残留を選んだと言われている。

しかしその一方で、フランス代表FWカリム・ベンゼマはアル・イテハドへの移籍を決断し、ポルトガル代表MFルベン・ネヴェスもアル・ヒラル移籍に合意したと言われている。

現在、サウジアラビア行きの可能性のある選手を最も多く抱えているのがチェルシーだ。モロッコ代表MFハキム・ツィエクにはアル・ナスル、セネガル代表DFカリドゥ・クリバリにはアル・ヒラル、フランス代表MFエンゴロ・カンテにはアル・イテハド、セネガル代表GKエドゥアール・メンディにはアル・アハリが関心を示しており、ガボン代表FWピエール・エメリク・オーバメヤンにはアル・イテハドなど4つのクラブが興味を持っているという。

そのため、各クラブの代表者がチェルシー側や各選手の代理人と交渉するために現在ロンドンに滞在している。イギリス『デイリーメール』電子版によると、彼らはロンドン市内の高級ホテル「ハイアットリージェンシーロンドン」に滞在しているそうだ。

「ザ・チャーチル」の愛称で知られるこのホテルはかつてバラク・オバマ元アメリカ大統領など要人を迎え入れたことでも知られ、1泊770ポンド(約13万9800円)以上する客室もある5つ星ホテルだ。

ツィエクやカンテは移籍に前向きな姿勢を見せているとされており、他の選手についても交渉は続いている。ロンドンには他にも様々なクラブがあるため、サウジアラビア各クラブの代表団の「ザ・チャーチル」滞在はしばらく続くことになりそうだ。

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