議場での暴言謝罪 足利の三田市議 自民、政倫審は見送り

議場で謝罪する三田市議

 【足利】臨時市議会で臨時議長を務めた三田研三(みたけんぞう)市議が暴言を吐いた問題で、三田市議は20日、定例市議会本会議の冒頭で「誠に申し訳ありませんでした」と謝罪した。

 三田市議は「大きな声を上げ、言葉遣いも丁寧でなかった」と振り返り、「臨時議長としてふさわしくない行動であったことを深く反省します」と述べた。

 この問題は新聞やテレビで報道され、市に非難の電話やメールが数多く寄せられた。三田市議は「市民にも心配と迷惑をおかけしたことを深くおわび申し上げる」と謝罪し、今後は「議会の運営規則を学び、再発防止に努めたい」とした。

 三田市議は当初、謝罪を拒否していたため、最大会派のあしかが自民党議員会は、政治倫理審査会(政倫審)の設置を求める準備をしていたが、謝罪を受け見送ることを決めた。

 議会運営委員会の小林貴浩(こばやしたかひろ)委員長は「三田議員には襟を正してもらい、議会のルールを順守してほしい」と求めた。

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