【敷地川】2度の堤防決壊に被災者から憤りの声 県袋井土木事務所の復旧状況説明会(静岡・磐田市)

2日の記録的大雨で敷地川の堤防が決壊した静岡・磐田市で、19日、浸水被害などを受けた住民向けの静岡県による説明会が開かれ、2度も堤防が決壊した責任はだれがとるのかなどと、厳しい意見が出された。

磐田市の敷地川は、2022年の台風15号に続き、2日の大雨でも堤防が決壊し、床上・床下浸水が27軒発生した。県袋井土木事務所は応急復旧工事を進めていて、19日は、浸水被害などを受けた住民に向けた復旧状況などの説明会を開いた。

説明会で県は、応急復旧工事について、6月末ごろの完了を目指すことや、堤防には鉄の板を打ち込みむなど、強度を高める工事を進めていることを説明した。

開始から2時間を超えた説明会、住民からは県への憤りの声が…

(説明会に参加した住民)

「応急工事とはいえ前回と比べたらしっかりとやって、幅も取って土のうを埋める、やればできるんだ、前回やってくれれば2度起きずに済んだかもしれない」

(説明会に参加した住民)

「責任は誰にある、誰が責任をとってくれる、責任をとる気がない」「知事まで来たのに被災者に挨拶もなく帰った、国交省も来ても話はない、そういうこと」

(県袋井土木事務所 榊原正彦 所長)

「(前回の応急復旧工事の)検証については今のところは一般的な工法で適切だったと思う」「我々としてはできることをひとつひとつ積み重ねて、地元の方の信頼を得ていく、それに尽きる」

また県では河川の維持管理や被災の原因などを、今後、わかりやすい文章で説明していきたいと話している。敷地川の本復旧工事着手は、10月中旬を予定しているという。

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