夏空にぷかぷか、一服の涼を感じて 園芸品「つりしのぶ」の出荷ピーク 宝塚

緑の葉を伸ばした「つりしのぶ」=宝塚市境野

 夏の風物詩として知られる園芸品「つりしのぶ」の出荷が、兵庫県宝塚市境野の「つりしのぶ園」でピークを迎えている。強い日差しから守るために黒いネットで覆われた園内には、球状の土から緑の葉が放射状に伸びた品が幾つもつるされ、涼しげな雰囲気をつくりだしている。

 同園では、シダ植物の一種「シノブ」を使い、直径9センチや12センチなどさまざまな大きさの品を手作りし、全国の花市場に出荷している。6月上旬から注文が増え、ピークは7月下旬まで続くという。

 同園の市原誠さん(77)は「玄関先や植木の枝下などにつるして涼感を楽しんでもらいたい」と話した。価格は2千円から。つりしのぶ園TEL090.6977.7608(斎藤雅志)

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