24年春高卒者の求人拡大、インターンシップの受け入れを 兵庫県教委など県内16の経済団体に要請へ

兵庫県経営者協会の成松郁廣会長(左)に要望書を手渡す稲次一彦教育次長=神戸市中央区京町

 2024年春に高校、特別支援学校を卒業する生徒が希望の業界、企業に就職できるよう、兵庫県教育委員会と県、兵庫労働局が20日、合同で県内16の経済団体に求人拡大の要請を始めた。神戸市中央区の県経営者協会には、県教委の稲次一彦教育次長ら3機関の代表者が訪れた。

 兵庫労働局によると、私立や特別支援学校などを含む高校(高等部)を今春卒業し、就職を希望した4399人に対する求人は1万5759人で、求人倍率は3.58倍だった。4月末時点の就職内定率は前年同期比0.2ポイント増の99.4%。

 県経営者協会では、稲次教育次長が同協会の成松郁廣会長に、雇用の安定やインターンシップの受け入れへの協力などを求める要望書を手渡した。成松会長は「真摯に受け止め、会員企業に周知徹底する」と応じ、就職後のミスマッチを防ぐためにはインターンシップが有効との認識を共有した。(大橋凜太郎)

© 株式会社神戸新聞社