滋賀県の教員、不祥事オンパレード 酒気帯び運転、わいせつ、下着ドロ 3人懲戒免職

滋賀県庁

 滋賀県教育委員会は20日、酒気帯び運転で摘発された野洲中学校の女性教頭(50)や児童福祉法違反の罪で起訴された堅田中学校の男性教諭(40)ら3人を懲戒免職にした。県教委による教員の懲戒免職は、4月の1人に続いて本年度は既に4人となり、過去10年では2015、17年度の6人に次ぐ多さになった。

 滋賀県教委によると、女性教頭は5月5日午前0時ごろ、滋賀県近江八幡市の国道で反対車線の橋の欄干に衝突する事故を起こし、滋賀県警近江八幡署の検査で呼気から基準値を超えるアルコールが検出された。男性教諭は昨年12月と今年2月、少女が18歳未満と知りながら、県内のホテルでわいせつな行為をした。堅田中学校の校長も監督責任が果たせなかったとして、戒告の懲戒処分にした。

 ほかに、昨年6月の勤務中に女子更衣室に侵入し、ロッカーから同僚教員の下着1点を盗んだとして、守山小学校の男性教諭(33)を懲戒免職にした。

 滋賀県教委教職員課は「重く受け止めている。不祥事防止の研修をしていたが、心の底まで届いていなかった。信頼回復へ実効性ある研修に努める」と強調した。

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