大学生28人が地元消防団に加入、辞令交付「地域の人たちの力になりたい」

野中団長(右)から消防団員の辞令を受けとる大学生たち=京都府南丹市日吉町・明治国際医療大学

 京都府南丹市日吉町の明治国際医療大学救急救命学科の1年生28人が、市消防団に加わった。学生のまとまった入団は珍しいが、同大学では昨年から有志が加入する。学生らは「お世話になっている地域の人たちの力になりたい」と決意を述べた。

 同学科は消防職を目指す学生が多い。団の仕事を知ることは就職後に役立つ上、授業で学ぶ知識を実践して地域で貢献できるとして木村隆彦教授が呼びかけ、昨年度に35人が入団。本部に所属し、放水訓練などを受けた。

 今年も28人が手を挙げ、7日に同大学で辞令交付式が開かれた。野中大樹団長は「訓練や予防活動に参加し、精神や体力を鍛えてほしい」と激励した。

 代表して辞令を受け取った女子学生(18)は「多くの人を助け、地域で尊敬される団員になりたい」と語った。男子学生(18)は「自分が暮らす街を自分たちで守りたい」と意気込んだ。

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