コンクリ不正、新たに17件 京都・福知山の会社が配合偽り納入 橋の工事などで

京都府福知山市

 京都府福知山市岩間の「畿北アサノコンクリート工業」が由良川堤防工事などの土木工事で水とセメントの配合を偽ったコンクリートを納入していた問題で、市は19日、新たに17件の工事で配合不正が確認されたと発表した。

 不正があったのは、市が2021年10月~22年12月に発注した道路改良工事や橋りょうの補修工事、下水管や給水管の設置工事、マンホールのふたの更新工事など。全ての工事が既に完成しており、市は各現場で簡易な強度検査を実施し、設計上の基準を満たしていることを確認した。

 同社が同じ期間に納入した工事38件のうち、4月に公表した7件と合わせ計24件で不正が行われていた。

 同社による同様の不正は国で3件、府でも13件見つかっている。市は今後、工事を落札した施工業者に強度や耐久性の調査を指示する。結果を踏まえた上で、修繕を求めるかどうかを検討する。

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