国スポリハーサル大会、学生がライブ配信で活躍 九州龍谷短大生が弓道中継

弓道のリハーサル大会をライブ配信した九州龍谷短大の学生ら=多久市緑が丘弓道場

 2024年に佐賀県内で開かれる国民スポーツ大会・全国障害者スポーツ大会(国スポ・全障スポ)に向けたリハーサル大会で、県内の学生らが試合のライブ配信で活躍している。17、18の両日、多久市であった弓道のリハーサル大会では、九州龍谷短大(鳥栖市)の学生がカメラや配信機材の操作を担った。

 ライブ配信を担当したのは同大メディアコースの6人で、映像の撮影や編集などを学んでいる。配信の基本技術などの事前研修を経て、リハーサル大会の全日本勤労者弓道選手権大会に臨んだ。

 配信当日はカメラ操作だけでなく、3台のカメラから送られてくる映像の切り替えも担当。チーム名を画面に挿入するなど、試合の進行を分かりやすく伝えるために工夫していた。1年の岸川達哉さんと池田愛結さんは、「緊張感はあるが、大人たちと一緒に仕事をする貴重な経験になった」と振り返った。

 佐賀県は5月から始まったリハーサル大会などで配信テストを行い、撮影・配信するボランティアを育成、競技や会場ごとの課題も洗い出している。本大会ではライブ配信のノウハウを身に付けたボランティアらの協力に加え、AIカメラなどのICT機器を活用し、全競技のライブ配信を計画している。

 県SAGA2024競技運営チームは「初めての国スポとして、佐賀からトップ選手たちの活躍を全国に届けるため、さまざまな撮影、配信方法に挑戦したい」と話す。(星野一裕)

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